工場視察リポート(後編) [コラボ靴プロジェクト]
知れば知るほど複雑な心境になりました(笑)。
前編(こちら)に引き続き工場視察リポートをお送りします。
≪表底貼り・出し縫い≫
本底を荒裁ち(切裁)し、出し縫い機を使って細革と表底を縫いつけ。
履いてるうちに糸が擦りきれないように溝を掘りながら
その中に縫いつけて行くのですが、
きっちり溝に収まるように縫い上げるのは実はとっても高度な職人技。
≪底コバ削り・ヒール付け≫
コバの飾り付け(写真1~2枚目)後、表底のコバ面を削ります。
削り前(写真4枚目)と削り後(写真5枚目)を見比べるとハッキリとわかりますが、
単に綺麗に仕上げているだけでなく
上部と下部がほんの少し突起している「両ツメ」という細かな仕上げをしています。
コバを削った後、踵部の部材を取り付け。
≪コバ・底面仕上げ≫
底面仕上げでは化粧をしやすいようにまず銀面を削るのですが、
表面を均一かつ滑らかに仕上げるのが職人さんの腕の見せ所。
(写真1枚目が銀面削り前、同3枚目が削り後)
そして溝部分にも塗り残しがないように丹念に色づけし、
さらに磨きをかけ、履くのが勿体ないほど綺麗な底面の出来上がり。
≪甲仕上げ≫
靴の製造工程もいよいよフィナーレへ。
革の艶を決定づける磨き作業では、高速回転する布製ブラシを使用。
他の革の何倍もの時間をかけて繰り返し繰り返し磨きあげられる。
これにより革の目がつぶれ、なんとも深みのある妖しい艶が出現。
(磨き前・後の違いを3~5枚目の写真で見比べてください!)
ここできっちりと目をつぶされたコードヴァンは、
履き終わった後にササッと空拭きするだけで艶が蘇るのです。
と一連の製造工程を見させてもらって改めて感心したのが、
各工程とも基本的には職人さん一人一人の手仕事だということ。
道具として機械を使っているものの、
その機械を使い微妙な力加減や感覚を駆使して
一足一足を丹念に作っているのが印象的でした。
あと嬉しかったのは、
この靴については工場長をはじめ各班の班長など
エース級が各工程を担当してくれていること。
それだけ力を入れて作っていただいてることが十分に伝わりました。
こうして一足の靴が何人・何十人という方の手を通して形になっているんだなと思ったら、
より一層愛おしくなりました。
色んな方に嫁いでいくと思うと、とっても複雑な気分。
全部自分の手元に置いておきたいので買わないでくださいイヤ買ってください(笑)
【ブツ欲NEWS&TOPICS】
・美脚パンツNo.1(M調べ)PT01の最新秋冬パンツが入荷(粋な着こなし)
・9月限定キャンペーン。オールデンなど指定20ブランドの買取金額が15%UP(ADDICT)
・オールデンの永世定番モデル990と1339がリファーレに入荷。急げ。
・年間成約数15万件!!130人以上の専門バイヤーが、あなたの逸品を査定(KOMEHYO)
・バカ売れ中のGEKKOオンラインショップ限定GIZAストレッチデニムはこちら。
・PT01 PT05 ICON全品20%OFFクーポンを9月17日まで配布中(リタリオリブロ)
・大人気「ベネチアンクリーム使い方マニュアル」無料進呈中(Shoesaholic)
・M愛用。クロコダイルのポケットティッシュケースはここで作られた(three2four)
共通テーマ:ファッション