小林晃太さん/When [若手シューズクリエーター応援プロジェクト]
あのKOKONに見出された24歳のシューメーカー。
「お金はありませんが、人との縁にはホント恵まれています」。
ご本人がそう語るほど、
数多くの出会いが小林さんを導いてきたと言って過言ではありません。
靴作りを目指すきっかけとなったのが、
17歳の時に地元長野のセレクトショップで出会った「forme(フォルメ)」の靴。
それまで靴に対してほとんど興味がありませんでしたが、
一目見て衝撃が走ったと言います。
小林さんを靴の世界に引き込んだ「forme」の靴
ただ普通の人と違うのはその後。
「この靴を作った人に会ってみたい」と連絡をとり、
実際に長野から浅草のオフィスにまで足を運んだそう。
そして「自分もこういう靴を作る人になりたい」と、
衝撃の出会いから僅か1ヶ月の間に意を決し、
高校卒業後に浅草のエスペランサ靴学院に入学することに。
その次の人生を左右する出会いは、20歳の時。
「ビスポークシューメーカーとしてやって行こうと決めたのですが、
当然のようにコネクションは全くありませんでした。
ところが地元で会社経営をしている父親が、経営者仲間をお客さんとして紹介してくれて。
おかげで一年目から十数足のオーダーをいただき、何とかやっていけるメドが立ちました」。
運命的な出会いはまだ続きます。
「実は1年ほど前に浅草にある行きつけの飲み屋さんで、
あのKOKONさんと知り合いまして。
自分が靴作りをしているという話をしたら、
“今度自作の靴を持って関係者が集まる東京ミーティングにおいでよ”と」。
駆け出しのシューメーカーにとっては雲上人のような面々が集まるなか、
お父上用の木型を使って作ったサンプルを携え自己紹介。
「その時は皆さん無反応だったんですけど(笑)、
その後も何度かミーティングに参加させていただき勉強させてもらうようになり。
そんな折、今年の3月に再度サンプルを作って持参したところ、
KOKONさんが新たに立ち上げるパターンオーダーのラインの
木型作成と製靴を担当させてもらうことになりました」。
初めてKOKONさんの東京ミーティングに携えて行った一足
KOKONさんに指導を仰ぎながら作ったサンプル
20歳の時は“自称”だったシューメーカーが、
数々の人との縁を得て僅か4年後に国内屈指のブランドのチームメンバーに。
(KOKONさんとのやりとりの様子についてはこちらのBlog記事参照)
ビスポークのオーダーも、
ほとんどが行きつけのお店で知り合ったお客さんからいただいていると聞くと、
確かにこれほど縁に恵まれた人はそういないな、と思います。
でもそれだけでやっていけるほど、この仕事は甘くない。
縁で得たチャンスをモノにしているのは、間違いなく小林さんの実力であり、行動力。
何と言っても、あのKOKONさんに認められたのですから。
これからの活躍が楽しみな24歳のシューメーカーです。
小林晃太さん
1994年、長野県に生まれ。造園を学んだ高校を卒業後、上京。浅草のエスペランサ靴学院に入学し、製靴技術や靴型学などを学ぶ。
20歳から始めたビスポーク靴作りを手がける傍ら、現在はKOKONの新ライン立ち上げ準備に勤しむ。
ビスポークで心かげているのは「いかにお客さんから意見を引き出すか」。初めてオーダー靴を作られる方が多いため「何をどう伝えていいかわからない」という場合が多く、そういった方々から有用な意見を引き出すことに腐心しているということ。
ちなみにブランド名の「When」はVincent Galloのアルバム名が由来。
When
住所:〒125-0052 東京都葛飾区柴又1-6-7
URL:https://www.s-when.com
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2018-09-05 12:00
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