MAKAMI(まかみ) 久津真実さん [リポート]
弾痕やナイフ痕も、唯一無二の魅力として伝えるジビエレザーブランド。
サステナビリティと革製品を楽しむこと。
一見相反するこの2つのアクションを、
どうしたら両立できるかを一人の消費者として考え色々と調べているうちに、
今回ご紹介する久津真実さん率いるジビエレザーブランド『MAKAMI』に出会いました。
農作物被害を解決するために年間約100万頭の野生鳥獣が捕獲駆除されているらしいのですが、
多くが廃棄物として山に遺棄されるか、焼却処分されているらしいんですよ。
その主な原因が、捕獲した野生鳥獣の皮革(ジビエレザー)を流通させるための処理が、
個々の猟師さんがやるにはあまりに手間がかかり、またレザーとしての需要も少ないため。
知人からそうした現状を聞き「奪った命を余すことなく利用しジビエレザー製品をもっと世に広めたい」と、
久津さんが立ち上げたのが『MAKAMI』でした。
エレガントな雰囲気をまとい、女性に人気の鹿革
猪革は摩耗性や耐久性、耐水性に優れている
野性味あふれる力強い革質が男性に人気の熊革
と聞くとサステナビリティの面だけが強調されがちですが、
ワタクシが声を大にして伝えたいのがその革製品としての魅力。
鹿や猪や熊などの血筋やトラ、野生ならではの生前に負った傷などはもちろん、
狩猟の際の弾痕やナイフ痕でさえ、
「獣害駆除された野生動物の革」であるジビエレザーならではの魅力と敢えてそのまま残しています。
つまりいずれの製品も唯一無二。
誰一人として同じものを持つことのない、正真正銘の一点モノなのです。
クラウドファンディング中(詳細下記)の鹿の革と骨によるサコッシュ
いずれもジビエレザーならではの風合いを活かしています
さらに嬉しいのが価格。
詳細はオンラインショップで確認していただきたいのですが、
「L字ファスナー財布」(税込14,080円)を除き、革小物はいずれもアンダー1万円のグッドプライス。
これなら気兼ねなく、ジビエレザー製品を楽しめそうです。
久津 真実(ひさつまなみ)さん
新潟県長岡市生まれ。大学院卒業後に上京しSEとして会社員勤めするも、趣味で始めた靴作りの本格的な技術習得を求め退職し、東京都立城東職業能力開発センター台東分校製くつ科に入学。卒業後は婦人靴メーカーの企画などを手がけたのち独立、2017年にオリジナルブランド「JIGEN2.8」をスタート。
同ブランド立ち上げた際にジビエレザーに出会い、害獣として駆除された鹿、猪、熊などの獣たちの命を無駄にしないモノづくりを目指し、ジビエレザーブランド「MAKAMI(まかみ)」を立ち上げる。
7月12日まで『Creema SPRINGS』にてクラウドファンディングを実施中。またこの夏、蔵前にアトリエ兼ショップをオープンする予定。
公式サイト:http://www.makami.jp
Twitter:https://mobile.twitter.com/MAKAMI_gibier
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2020-06-18 12:00