LEON 5月号 780円 [買ったモノ]
いろんな意味で目からウロコな雑誌です。
なんだかんだ言いながら創刊号から欠かさず買ってます。
LEON。
あえて説明不要な雑誌ですね。
「部数がいかなくても高い広告収益を得ることができる」
というスキームを作った、という意味で業界内でのインパクトが強かった。
一気に似たモノ雑誌がどんどん生まれてきましたし。
しっかしこの号も恐ろしく厚かった(=広告量が多かった)ですねえ。
記事でいつも楽しみにしているのは、イタリア・オヤジたちのスナップショット。
現地のセレクトショップのスタッフから、それこそ街行くオヤジまで。
信じられないくらいかっこいいオヤジもいれば、デブ・ハゲもいる。
正直、中には「痛いなあ」というオヤジも。
イタリア人の、しかも素人(モデルじゃない、という意味で)たちのショットって
すごく身近に感じながらも憧れも持てるので、見ていて楽しい。
「宇宙人かよっ」ってぐらい手足が長いモデルが着飾ってもリアルじゃないもん。
かといってコテコテの日本人のショットじゃ華やかさに欠ける。
ほどほどのリアル感と華やかさ。
相反する要素のナイスなバランス。
メイン・キャラとして活躍するジローラモ氏も、そういう意味ですごくGoodデスネエ。
ほどほどのリアル感という意味では、
それまで体型的にはマイナスとされていた点を堂々と認めたところもよかった。
「ちょいムチ」という言い方で、ちょっと太り気味の体型を肯定し、
だからこそ似合うスタイリングを提案。
ファッション誌って「スタイルがいいこと」が暗黙のうちにベースとしてありましたが、
若いうちはともかく中高年ともなればそれは無理。
実際、40歳ぐらいにもなればどんな人でも多少はお腹まわりに肉がつきますからね。
プチ・デブでもカッコよくなれる(かも)と思わせた功績は大きいですよね。
その他にも、「セクシーなM字ハゲ」(ジャン・レノみたいなハゲ)とか
顔の皺をもって「ガキには絶対に出せない枯れ感」とか。
「オヤジだからこそ」の術を伝授してくれます。
LEONというと、「ちょい不良(ワル)」という言葉や
掲載している商品のあまりの高価格ぶりばかりに目が行きがちですが、
上記のような目からウロコ的な企画というか、ちょっとした視点のずらし方が
実はすごく優れている、と生意気ながら評価させてもらっています。
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