ショーンハイト SH111ベース・パターンオーダー(クロムエクセルレザー) [靴磨かない選手権]
実は神経質な人には向かないクロムエクセルレザー。
このたび「55」さんからエントリーいただいた内容(下記参照)を拝見して、
「きっとクロムエクセルの特徴をよくご存じなんだな」と思いました。
【ブランド】ショーンハイト
【モデル名】SH111ベースのパターンオーダー(Yモカ、クロムエクセルのグリーン)
【使用年数】1年半
【ケア】ブラッシング、乾拭きはたまに。クリーム塗布は半年前にモゥブレイのクリームナチュラーレ(無色)
【状態】基本カーキ色に見えますが、日光に照らされると茶芯が浮かび上がるような発色をします。
ブラッシングや乾拭きはたまにしかせず、
また油分の追加も半年前にしただけ。
もう「靴磨き大好き!」な御仁には信じられないと思います(笑)。
でもクロムエクセルレザーはこれでいいんです。
クロムエクセルレザーは、皆さんご存じのように米国ホーウィン社の皮革素材(牛革)で、
クロムとタンニンで同時にドラムで鞣す「混合鞣し」したものを
独自のオイルブレンドで仕上げたオイルレザー。
なので一番の特徴はめちゃくちゃオイリーである点。
と聞くと「めちゃタフなんだろうな」とほとんどの人が思われるかもしれませんが、
実はとても繊細な素材であると言えます。
まず何と言っても、とても傷が付きやすい。
一日履いただけでも全体が傷だらけになることも珍しくない。
さらに埃も付きやすい。
一般的なオイルレザーより多くのオイルを含んでいるために、
銀面に埃が付着しやすいのです。
なので革の扱いに慣れていないビギナーの方や、
「革靴は常にツヤピカ」が大好きな神経質な方には絶対に向かない。
“イラッ”とするのは間違いないですからね。
(ただしそれなりに深い傷でも軽くブラッシングすれは馴染んで目立たなくなります)
傷が消えにくくなってきたらオイルが不足してきた目安として追加する、
メンテナンスはその程度でOKなので、
傷や埃さえ気にならなければ日々の手入れはほぼ不要。
“革の特性をありのままに楽しみたい”という
まさに「磨かない」にピッタリの革素材と言えます。
2019-02-20 12:00
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