Mの「革靴の踵」考 [つぶやき]
サイズ以上に重要な革靴の踵の形状について。
まず最初に断っておきますが、ここに書くことはあくまで個人の体験に基づく考えであり、
その正否の判断については専門家に委ねます。
と自称“靴に詳しい人”が噛み付いてこないよう前振りが済んだところで、
今回は革靴の「踵(ヒール)」について少しお話を。
ここ数年あちこちのショップやブランドなどで、
「ヒールを小さくしました」と革靴のプレゼンをされることが増えました。
ワタクシもそうなのですが、欧米人などに比べ日本人の踵は小さく、
それゆえに足に合わない革靴を履く羽目にあってきた多くの方にとって、
もちろん悪い話ではない。
が、個人的には大きい・小さいのサイズ以上に重要視しているのが、踵の「形状」なんですよね。
踵が気持ちよく収まるのは、写真みたいな妙齢のご婦人のヒップのような形状。
重心が低く立体的な丸みで踵を優しく包んでくれる靴が、一番快適。
(人によっては、もっとポッテリしていた方が足に合うかもしれません)
長年色んな靴を履いてきて、そう実感しています。
「踵を掴む」という表現が先行しているせいか、
ごくたまに踵が縦長に細い(丸みの少ない)形状の靴を見かけますが、
ワタクシの場合はほぼ100%の確率で当たって痛みが出る。
あと誤解されることを恐れずに言えば、
多少踵が合ってなくても甲部分がきちんとフィットしていれば、
歩行中に足が前にズレないので踵が抜けることはありません。
なのでガチっと踵を掴む必要は無いと個人的には考えています。
(あのボナフェ翁に聞いたら全く同じことをおっしゃってました)
ちなみに写真は『MAIN D’OR (マンドール)』村田英治さん謹製の靴です(詳細はこちらの記事を参照)。
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2019-12-14 12:00
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