FEIT(フェイト) MFHSLORH Hand Sewn High Rubber 2万5,732円 [買ったモノ]
凡百のレザースニーカーとは出来が違う一足(あくまで個人の感想です)。
「これからの革靴」を自分なりに模索していて。
どんな革靴であれば、若者を含め多くの人の足と心を捉えるのか。
といっても自分で作れるわけじゃないので、
可能性を感じさせてくれる靴を買って履いてみるようにしています。
その中でワタクシがいま最も注目しているブランドが『FEIT』。
いま毎日のように履いている一足目(購入記事はこちら)に引き続き、
同じくセミコードヴァンの靴を手に入れました。
このブランドの靴のどこに注目しているかというと、
「本格靴なのにスニーカーのデザインと履き心地を味わえる」ところ。
高級ドレスシューズが富裕層の嗜好品に留まっていくのに対し、
カジュアルなデザインの靴の需要がマス層を中心に上がり続けていくことを考えると、
本格靴ブランドがこうしたスニーカーライクな靴を手掛けない手はない。
しかしこれまで数多の本格靴ブランドが発売してきたレザースニーカーでは、
ハッキリ言って全然物足りないんですよね。
その点『FEIT』の靴は本格靴好きでも十分に納得できる出来栄えかと。
スタートから仕上げまで
一人の職人が全ての工程をハンドメイドで仕上げていますが(製法はグッドイヤー)、
特徴的なのはアッパーを一枚革で仕上げている点。
極端なまでに縫い目が少なくシンプルな美しさを讃え、
さらに革が足に吸い付くように馴染みも良く長時間履いていてもほとんど足に負担を感じません。
もちろんエイジングも十分に楽しめます。
スニーカーのハイカットだと踝が当たって痛いのですが、それもなく快適
また(ワタクシは存じ上げませんが)トスカーナに本拠を置くイタリアの巨匠、
「ヴェルディチオ・パドロン(Verdichio Padrone)」が作成したラストに、
10日間固定しながらスチームで引き締めることによって型崩れしにくくするなど、
作りは完全に本格靴のそれ。
さらにバッファローレザーとコルクのインソールが付属、
着用時の靴下の厚みなどを考慮しながら自分好みのフィット感の調整が可能と、
パッと見はコンバースを思わせる朴訥としたデザインながら、仕様は贅沢三昧。
ただ問題は価格。
これだけ手がこんでいると必然的に高くなり、こちらもプロパー価格は8万4,700円。
こうした靴が普及するためには、3万~5万円ぐらいに抑えられればいいのですが…。
さすがにここまでのこだわりを期待できないのはわかっていますが、
国内ブランドの関係者の皆さんも、こういう靴を作ってもらえませんかね?
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2020-06-07 12:00
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