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大石泰子 ヒバレザー [リポート]

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ニーズではなく「ウォンツ」を掘り起こすのが開発者。

大石さんにはビスポーク靴職人以外にもいくつかの顔がありますが、

そのうちの一つが「開発者」としての顔。

靴作りのプロセスで得たノウハウや情報を活かして、オリジナルの革なども開発しています。

それがオリジナルの抗菌防臭革「ヒバレザー」。

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某国内タンナーと共同で開発したこの革は、

青森県産ヒバ1tから僅か200gしか採れない

「神の雫」と呼ばれるエキス「ヒノキチオール」を有効成分として使用。

古来より重用されてきた抗菌・防臭の効果を繊維に絡みつかせた革で、

中敷きなど靴の内側に使えば、

いつも通りに靴を履くだけで足の臭いの悩みから解放されるわけです。

(実際、大石さんが作る靴にはすべてこのビバレザーを使用しています)

大石さんに「開発者」の顔を見るのは、

単に素材を企画するだけでなく、その効果のほどを科学的に立証している点。

ヒバレザーのカットサンプルを研究施設に提出して調査を依頼、

結果、臭いの元になる各種成分をいずれも9割近く解消し、

雑菌繁殖も96%以上減らす素材であることを証明するのに成功しています。

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『とにかく気になることがあったら徹底的に追求する。

労を惜しまずに試作をするなど、

たとえ合理性に欠けても納得するまで何度でも繰り返すのは、もう性格です(笑)。

“守る” “変化させる” “加える”の3つを常に意識して

新しいニーズではなく「ウォンツ」を掘り起こしてこそ開発者だと思ってるので、

そこに到達できるまで絶対に諦めません。

その一方で、靴づくりの全工程を実際に自分で経験してきたことで、

全体像を俯瞰する事が出来るようになった経験も大きいですね。

生産面、コスト面などをトータルで考え、

ビジネスとしてきちんと回るように開発するのは絶対ですから』。

このあたりの考え方やアプローチが、経験と勘が頼りの靴職人とは明らかに違う。

『これからはテクノロジーと、

日本の靴文化や製造技術が融合したモノ作りに取り組みたいと考えています。

「体感」「数値」「形状」が三位一体となったフォーマットを作り上げ、

これまで“個人差”として片付けられていた靴の問題と真正面から向き合っていきたいですね』。

新しく開発した素材やフォーマットで、

世の靴愛好家の“欲しい”を掘り起こす日もそう遠くはないかもしれませんね。

※ここで紹介したヒバレザーの使用や、

大石さんに開発協力依頼を相談したい関係者の方がいらしゃったら、

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なお「ヒバレザー」開発ストーリーはLINE@で配信されている【靴職人になるまでの道のり】で詳しく見ることが出来ます。

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大石泰子さん
1984年生まれ 富山県出身。
美容専門学校卒業後、(株)資生堂に入社し化粧品カウンターでカウンセリング化粧品の販売等を手がけるも、靴作りに興味を持ち退職。
浅草の職人に弟子入りして紳士靴の技術を学び2011年にアトリエ職人として独立。
現在はビスポーク靴の製作だけでなく、素材開発や「宝飾靴」という新しいジャンルの確立に挑んでいる。

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2017-09-24 12:00 
共通テーマ:ファッション

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