Mのブツ欲日記

Mの「住まい」考　[つぶやき] [編集]

“住遊接近”の一長一短。

きっかけはドラマ『傷だらけの天使』だと思う。

今から40年以上前に静岡の片田舎で観ていたそのドラマの中での、

主人公 木暮修の雑居ビルでのペントハウス生活。

これにメチャクチャ憧れてました。

繁華街で飲み歩いた後、電車やタクシーに乗ること無く

そのままフラッと近くのビルの屋上に帰る。

その気軽な感じが、いかにも都会っぽく思えて。

以来「いつかあんな暮らしをしてみてたい」とずっと思っていました。

それを実現することが出来たのはドラマを観てたあの日から25年後。

34歳の時にそのころ一番好きだった街、南青山に住むことに。

表参道駅から徒歩7分の場所にある新築マンションを買い、

約7年ほど住みましたが、やっぱり便利でしたね。

週末はゆっくり起きて近くでランチをした後、

骨董通りや246あたりをブラブラしたり。

ちょっと足を伸ばして広尾や六本木まで散歩したり。

渋谷や赤坂で飲んでも歩いて帰ることができたりして、

まさに“傷天”の「遊んだあとフラッと帰る」生活を満喫していました。

しかしその一方で困ったこともありまして。

これはまあ仕方ないことなんですが、とにかく人が多い。

とくに平日の通勤ラッシュ時の表参道駅の中は大変でした。

ワタクシが電車に乗るとき、ほとんどの人が降りてきて、

ワタクシが降りるとき、ほとんどの人が乗って来る。

完全にワタクシが流れに逆行する形で、

とくに狭い階段の昇り降りには苦労しました。

そんなこんながあり引っ越すことを決めたのですが、

次は青山や原宿、渋谷に歩いて行けて

さらにこれまでよりも人が少ない場所、という条件で

代々木公園近くの住宅街に土地を買い、家を建てました。

ここにも約7年ほど住んだのですが、

さすがに駅の中は以前に比べたら格段に人が少なく落ち着いていました。

が、今度は公園に遊びにくる人の多さにやられました（笑）。

春先や夏場の休日などはとにかく人が多く、

それだけならまだしも鳴りモノとかで騒いでる人も多かった。

これがウルサイんですよ。

住んでいたところが閑静な住宅街だっただけに、

公園からの騒音がモロに聞こえてくる。

さらに渋谷や原宿まで歩いて行くのに公園内を突っ切って行くときなどは、

とにかく人混みを避けて行かないと前に進めない始末。

ということでここも引っ越すことになったのですが、

次は“どこへ行くにも便利”という交通の利便性だけを追い求めて

現在の場所に移り住むことに。

実際に住んでみて

“オフィス街は週末は人がまったくいなくて快適”ということを発見できたので

結果的に“住遊接近”を捨てて良かったなと思っています。今のところ。


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